どうも、こんにちは。
職人のたまご、奥村です。
義春刃物では毎年6月末に、在庫の数を調べる「棚卸し」を行っています。
その際、彫刻刀の刃がたっぷり入った在庫ケースを持ち上げ、重量計の上に乗せるのですが…。
1本1本の刃の重さは、わずか数グラム程度。
しかし、塵も積もれば山となる。
ケースには、何千、何万本もの刃が入っているのです。
そのため、成人男性が本腰を入れないと持ち上がらないくらい、重量があります。
(写真:在庫が入ったケースはとてつもなく重い)
6月下旬ということで、湿気がムンムンです。
その中での作業は、汗が止まりません。
汗ふきタオルが「濡れタオル」になるくらい、ビショビショになります。
僕は、今年で「棚卸し」に参加するのは2回目。
昨年のつらさを知っているため、今年の「棚卸し」の日が近づくにつれ、憂うつな気分になってしまいます。
そんなマイナスなことばかり考えていると。
不思議な出来事が起こりました。
それは…。
棚卸し作業をしていないのに、腰が痛くなったということです。
ふつうは、重たいものを持ったら腰が痛くなるはず。
なのに、何もしていないのに腰が痛くなったのです。
おそらく、僕のマイナスな気持ちが腰に届いてしまったのではなかろうか。
以前、職人のたまご日記で「思ったことは、その通りになる」という記事を書きました。
記事「彫刻刀に「お前は、よく切れるねぇ」と声をかけながら作業した結果」
彫刻刀に「よく切れるねぇ」と声かけをしながら作業を行うと、本当によく切れるようになったというお話でした。
これと同じことが「棚卸し」でも起こったということです。
しかも今回は、ネガティブ思考。
ネガティブに物事を考えた結果、体にそのネガティブさが伝わってしまいました。
「病は気から」といいますが、本当にそうなんですね。
腰が痛いと思ったら、本当に腰が痛くなる。
風邪を引いたと思ったら、鼻水やセキが止まらなくなる。
「棚卸し」は大変な作業ですが。
大変な作業だからこそ。
ポジティブ思考でいなければならないことを痛感しました。
だからこれから。
どんなにきつい作業でも。
「体を動かすってすばらしい。はー、ありがたや、ありがたや」
と思うようにします(笑)
思えば、その通りになる。
何事も、できるだけポジティブに考えたいですね。
ほじゃ、今回はこのへんで。