彫刻刀のバリをしっかり取り除くために実践していること

こんにちは。

職人のたまご、奥村です。

 

僕は現在、中丸刀に四苦八苦しています。

一番大変なのは、刃先のバリをきれいに取り除くことです。

 

(写真:刃先のギザギザみたいのが「バリ」と呼ばれるもの)

 

高速回転するバフに刃先を当てることでバリが取れるのですが、たまにしつこくバリがこびりついている時があり、いつも通りにバフに当ててもきれいに取り除けないときがあります。

バリが残ってしまうと切れ味が鈍くなったり、引っかかりが生じてしまうので、確実に取り除かなくてはいけません。

では、しつこいバリをキレイに取り除くにはどうしたら良いか。

思いつく方法として2つ考えました。

 

彫刻刀のしつこいバリを取り除く方法

(写真:回転するバフに刃先を当てることで切れ味が付く)

 

ひとつは、「より丁寧にバフに刃先を当てること」。

普段は1本1本リズミカルに仕上げているのですが、バリがしつこいときはスピードを落とし、バフに当てる力加減を強くします。

そうすることで、しぶといバリがゆっくりと取り除かれていきます。

 

もうひとつの方法は、「バフに研磨剤を多めにつけること」。

研磨剤は、刃先のバリや汚れをしっかりと落とすのをサポートしてくれます。

 

(写真:研磨剤)

 

人間でいう歯磨き粉のようなものですね。

普段より多めに研磨剤をバフにつけることで、刃先がより磨かれやすい環境になります。

ただし、研磨剤をつけすぎると、過剰に磨きすぎて刃先がつぶれてしまったり、研磨剤の残りかすが付いてしまうので注意が必要です。

ワンランク上の仕上げ方を追究する

 

基本的にこの2つの方法を上手く行うことで、しつこいバリを取り除くことに成功します。

しかし、スピードを落とすことは仕上げる量が減ってしまうことに繋がります。

今後の課題は、「いかに作業効率を落とさずに、しつこいバリを簡単に取り除くことができるか」。

これを追究していこうと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。