こんにちは。
義春刃物の彫刻刀職人、奥村です。
今回は、小学校の先生向けの記事です。
備品の彫刻刀の取り扱いについてお話します。
小学校の備品の彫刻刀について
「学校に彫刻刀があり、子どもに使わせることがある」
この場合、事前に確認してほしいことがあります。
- 切れ味があるか?
- 刃が欠けていないか?
- サビていないか?
「子どもが安全に気持ちよく木版を彫る」
そのためには、切れ味のある彫刻刀が必要です。
もし、刃が欠けていたり、サビていると、木版を彫るときに引っかかりが生じます。
そうすると、子どもは力任せに彫ろうとしてしまいがち。
力を入れすぎると、彫刻刀が木版から滑りやすくなります。
勢いあまって手を切ってしまうかもしれません。
安全の観点からも、彫刻刀に切れ味が十分にあることは、とても大事なことです。
彫刻刀に不備がある場合
もし、備品の彫刻刀に不備が見つかったら、その彫刻刀は使用するのを控えてください。
ヘタに子どもに使わせると、ケガのリスクが高まります。
砥石があれば、刃を砥いで切れ味を復活させることができます。
砥石がない場合は、彫刻刀を新調する、もしくは研ぎ直しを依頼することをおすすめします。
関連記事:【ただ今ご依頼受付中】彫刻刀の研ぎ直しと料金のご案内
彫刻刀を長く使うために
彫刻刀は使えば使うほど、切れ味が落ちていきます。
少しでも長く使用するには、使い終わった後に刃についた木くずや汚れを拭き取るようにしましょう。
木くずや汚れが付いた状態で保管をすると、サビやすくなるので注意しましょう。
この記事が学校の先生の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。