こんにちは。
職人のたまごの奥村です。
久しぶりに平刀を仕上げました。
じつに2年ぶり。
2年ぶりでも身体は覚えていた
(写真:平刀)
今までは、おもに小丸刀を仕上げていました。
小丸刀の刃の小ささに慣れてしまったため、平刀の刃の大きさにやや戸惑いました。
でもすぐに慣れましたよ。
(写真:小丸刀の刃は小さい)
以前こんな記事を書きました。
この記事は、「一度身につけた技術は時間が経っても忘れない」という話です。
今回の「久しぶりの平刀」も同じです。
最初は仕上げる動作が少しぎこちなかったですが、本数を重ねるにつれ、体が思い出してきました。
しかし身体というのは不思議ですね。
一度覚えた技術は数年たっても忘れないのに、昨日の晩御飯は何を食べたか忘れてしまうことがある…。
詳しいメカニズムがあると思いますが、職人仕事をしていると、自分の身体に驚かされっぱなしです。
それだけ自分の身体を見つめている証拠ですね。
今まで必死にやってきたことが、実として感じられるのは嬉しいこと。
実感すれば、より一層、技術習得に熱が入ります。
彫刻刀を仕上げる技術は、とても繊細。
上手にできないと、切れ味が悪くなってしまいます。
だからこそ、日々自分の身体と対話し、色々な技術を身につけようという心持ちが大切だと思います。
自分の仕上げた彫刻刀を多くの人たちが使っているところをイメージしながら、これからも全力で修行に励む次第です。
最後までお読みいただきありがとうございました。