こんにちは。
職人のたまご,奥村です。
最近ですね…。
「彫刻刀の使い方」の研究を始めました。
小学生のための安全な使い方です。
実際に木の板を彫って,感覚を確かめます。
(写真:中丸刀を彫る様子)
どのような持ち方が最適か?
彫る力加減はどれくらいがいいのか?
ケガのリスクを最小限にするには?
あらゆる角度から,使い方を研究しています。
(写真:平刀を彫る様子)
近いうちに,「彫刻刀の使い方」を公開予定。
そのためには,まず自分が彫刻刀の使い方を知らないと。
とにかく彫って彫って彫りまくる。
そうすることで,小学生にとって安全な使い方がわかるはず。
ただ今絶賛,研究中です。
様々な刃種で試し彫り
彫刻刀には,いろんな形の刃があります。
(写真:平刀)
(写真:印刀)
(写真:小丸刀)
(写真:三角刀)
(写真:中丸刀)
これらは,小学生で使う代表的な刃。
この5種類の使い方を,徹底的に洗い出します。
(写真:小丸刀を彫る様子)
実際に彫ってみると,種類によって彫る感覚が違います。
特に難しいのが印刀。
一番ケガのリスクが高い彫刻刀です。
どのように彫ったら一番安全か。
模索しています。
小学生に特化した方法論の確立
小学生は大人より力がありません。
そのため,大人の力加減がそのまま子どもに当てはまることはありません。
また,子どもの思考は大人の思考を超えることもあります。
(写真:何度も彫って感覚を知る)
大人目線で考えるのではなく,子ども目線で考える。
それを心がけながら,彫っています。
ただ、今回使った木の板は硬め。
小学生が使うのはもう少し柔らかい木版です。
彫刻刀の奥深さ
あれこれ考えながら,彫刻刀で木の板を彫り続ける。
木くずがたくさん出てきました。
木の板が凹んできました。
それでも僕は,彫り続けました。
(写真:彫りすぎて木くずだらけに)
すると驚いたことに。
6時間ぶっ通しで彫り続けていたのです。
朝ごはんも食べず。
昼ごはんも食べず。
とにかく没頭していました。
(写真:あらゆる刃で試し切り)
それほど,彫刻刀で木を彫るというのは,奥が深いということ。
単純に彫刻刀を握って彫るだけの動作なのに。
たくさんのことを意識しなければ,できないことがわかりました。
(写真:子どもの感覚を想定して彫る難しさ)
まだまだ自分の感覚は,大人目線。
それを少しでも,子どもの感覚に近づけるように,これからも研究していきます。
(写真:彫り跡)
それにしても,我ながらすごい集中力だなと思います。
あまりに没頭しすぎて,体を壊さないようにしないと。
集中力があるってのも,罪だな。
ほじゃ,今回はこのへんで。
「彫刻刀の使い方 完全ガイド」はこちら!