こんにちは。
職人のたまご、奥村です。
ここ最近、「コツノート」についてお話しました。
今回は、「コツノートを見返したらわかった1つの真実」をご紹介します。
難しい技術に挑戦中
(写真:サンドペーパーに刃の表面を当てる様子)
高速回転するサンドペーパー。
これに彫刻刀の刃を当てます。
すると、表面が磨かれ、「きめ細やかな刃面」に仕上がるのです。
(写真:切れ味抜群のよしはる彫刻刀(小丸刀)」
最近僕は、小丸刀で研磨作業を行っています。
刃の表面を削る技術は、独特なもの。
繊細な技術が要求されます。
(写真:熟練職人の技術を見るとほれぼれする)
僕はまだまだ手がおぼつきません。
なので、一発で刃の表面を削れることもあれば、2回、3回と当て直しをすることもあります。
この作業はとても難しいので、コツノートにメモすることは欠かせません。
むしろメモしないと、せっかくつかみかけたコツが消えてしまう可能性があります。
今思いついたなら、今書く。
これがメモの鉄則です。
メモをたくさん書いたら…
(写真:僕のノートには「やっぱり」という言葉がたくさん出てくる)
あることに気づきました。
「今日書いたメモが、過去にメモした内容と同じものだった」
小丸刀の表面を磨く日々。
おとといは、「タン・タン・タン」というリズムでやるといい。
でも昨日は、「ツー・ツー・ツー」のリズムのほうがいい。
でも結局今日は、「やっぱりタン・タン・タンで」と書いている。
(写真:同じことを書いていることすら忘れてることもある…。だからメモを見返すことが大事)
ということは…。
同じことが書かれている内容が、真のコツではなかろうか。
つまり、同じコツの内容を繰り返し意識しながら作業をする。
そうすることで、スムーズに技術が習得できるのではないかと考えます。
(写真:コツの宝庫)
今まで、右往左往しながら技術を身につけてきました。
うねうねだった技術の道が、1本のまっすぐの道となってきたのかも。
まだまだ完全な習得には程遠いですけどね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ほじゃ、今回はこのへんで。