どうも、こんにちは。
職人のたまご、奥村です。
2017年が始まったと思ったら、
あっという間に1月が終わろうとしています。
時が経つのは早いですね。
実際、仕事中も時間が過ぎるのが早いです。
それだけ集中しているということですかね。
2017年もF1レースみたいにビューンと通過してしまいそうな予感。
うかうかしていて永遠の職人のたまごにならないように気をつけます!
仕上げ作業で注意すべきこと
(写真:彫刻刀の仕上げ作業)
さて、毎日職人として彫刻刀を仕上げています。
まだまだ先輩職人の足元にも及びませんが、
少しずつ、着実に数をこなせるようになってきました。
ですが!
ここで注意しなければならないことがあります。
それは不良を出さないこと!
不良とは簡単に言うと、
「製品にすることができない不良品」のこと。
切れ味が悪かったり、刃の面をツルツルに磨きすぎてしまったりなど、
作業をしているとこれらの不良が出てきます。
不良は損失につながる
(写真:不良を出さないことは職人の腕次第)
一日何千本も彫刻刀を仕上げているので、
どうしても不良が出てくることはあります。
ですがあまりにも多くの不良を出すのは職人の腕が良くない証拠。
職人は不良を出さないように気をつけなければなりません。
僕も職人になってもうすぐ1年。
「まだまだ未熟だから多少不良が出てもしょうがないよね」
という甘えは卒業しなければなりません。
(図:良品・不良とお金の関係)
不良を出してしまうということは、
それだけ材料費を無駄にしているということです。
1本当たりの単価が安かろうが悪かろうが、
製品として利益を出さない以上はマイナスになってしまうのです。
特に彫刻刀の場合、1日何千本も仕上げるので、
「少しくらい不良を出してもいいや」という考えに陥ると危険です。
「不良も積もれば山となる」という考えを持つ
例えば、
1日5本の不良が出たとします。
そうすると1週間(5日勤務)で不良25本。
1か月(4週)で不良100本。
1年で不良1200本。
1日たったの5本が1年では1200本となるなんて驚愕ですよね。
さらに1本当たりの単価を仮に200円とした場合、
1年で1200本というのは20万4千円の損失です。
ここまで考えれば、
たった数本の不良を出すことでさえ大きな損失になることがよくわかります。
しかもこれは職人1人の場合。
職人10人いたらなんと1年で200万円以上の損失が出てしまいます。
200万円あったら焼肉何回行けるでしょうか…。
とにもかくにも。
これはあくまで単純な例として考えたものですが、
不良を出すことがマイナスにしかならないのはよくわかると思います。
まさに塵も積もれば山となる。
「1本くらい不良でもいいや」という考えの積み重ねがやがて大きなマイナスとなってしまいます。
だからこそ、
「不良は出さない!」と強い気持ちをもって作業をすることが大切だと思います。
「1本くらい…」ではなく、
「1本たりとも!」という精神でこれからも作業していきます!
ほじゃ、今回はこのへんで。