こんにちは。
職人のたまご、奥村です。
今回は、彫刻刀のために職人ができることを考えてみたいと思います。
義春刃物の職人ができること
彫刻刀の製造において義春刃物の職人ができることは、例えば以下のものが挙げられます。
- 生産性をもっと高める
- 不良や欠陥品を少なくする
- 道具を進化させる
- 仕組みを作る
などなど。
このうち、職人の僕が一番できそうなのは、不良や欠陥品を少なくすること。
3年以上前に、「不良を出さない!」という記事を書きました。
彫刻刀は、1日何千、何万本も仕上げていきます。
膨大な数なので、どうしても不良や欠陥品も出てきてしまいます。
けれど、できるだけ少なくすることが大切。
1日たった数本の不良でも、1年たてば、かなりの損失になります。
さらに、職人は一人ではありません。
何十人といる中で、一人一人が出す不良を減らす必要があります。
じゃあ、どうやって不良の数を減らすのか。
そこを考えなければなりません。
一番簡単にできることといえば、1本1本を丁寧に仕上げること。
けれど、それだと生産数が落ちてしまいます。
なら、どうしたらいいのか…。
ここを考えないといけませんね。
でも、簡単に答えは出てきません。
それでも、考え続けなければいけません。
時代や環境は、どんどん変わっていきます。
今まで通用していたものが、通用しなくなるかもしれません。
伝統を重んじつつ、新しい時代に適応していく。
職人もそのことを胸に刻みながら、今日も彫刻刀を製造する次第。
最後までお読みいただきありがとうございました。