彫刻刀に切れ味を宿す重要アイテム「研磨剤」

こんにちは。

職人のたまご、奥村です。

 

彫刻刀に切れ味を付けるとき、「研磨剤」を使います。

 

(写真:研磨剤)

 

研磨剤は、歯磨き粉のようなもので、刃先のバリをキレイに取り除くのに役立ちます。

 

高速回転するバフに研磨剤をこすりつけると、下の写真のように赤くなります。

 

(写真:研磨剤が付いたバフ)

 

この状態で刃先をバフにあてることで、バリが取れて切れ味が付くわけです。

 

 

けれど、研磨剤をバフにつけすぎてもダメなのです。

なぜなら、刃先が磨かれすぎてしまうから。

過剰な摩擦によって刃の先端が丸まってしまい、切れ味が鈍くなってしまうのです。

 

(写真:研磨剤をつけすぎると刃先にカスが残る)

 

研磨剤の付け加減が難しいところですね。

僕は、「磨き終わった後に研磨剤のカスが刃先に付いていると、バフに研磨剤をつけすぎている」と判断しています。

 

(写真:使い込んだ研磨剤)

 

彫刻刀職人にとって研磨剤とは、切れ味の良し悪しに関わる超重要アイテム。

今後も、たくさんお世話になっていきます。

 

今回は短いですがこの辺で。

最後までお読みいただきありがとうございました。