こんにちは。
職人のたまご、奥村です。
今回のお話は、「技術の習得の仕方」について。
少しでも早く技術を習得するには、どうしたらいいのか。
実体験を交えてお話します。
技術の習得は一気呵成に行うべし
(写真:彫刻刀の刃に切れ味をつける様子)
最近、僕は小丸刀を多く仕上げています。
仕上げとは、彫刻刀の刃に切れ味をつける作業。
1本1本を手作業で、丹精込めて作っています。
(写真:切れ味をつけた小丸刀)
ずっと小丸刀ばかりやっていると、どうなるか。
刃の形や角度が、体感的にわかるようになってくるんです。
もちろん、最初はあれこれ考えながら、仕上げていました。
けれどいつからか、考えずとも、体が勝手に動くようになりました。
つまり、体が覚えてしまったということですね。
ここまでできれば、技術は習得できたはず。
(写真:大量の小丸刀)
体で覚えることができたのは、小丸刀をずっとやっていたから。
間が空いてしまうと、ここまで早く技術の習得はできません。
例えば、小丸刀を数日やったら、次は平刀をやるというように。
途中でよそ事をすると、せっかく覚えつつあった技術を忘れてしまいます。
それこそ、1年間ずっと小丸刀だけやるというのもアリだと思います。
(写真:とにかく小丸刀だけやる)
例えば、自動車の運転免許をとる時。
せっかく車に乗って練習したのに、日にちが空いてしまうと、前回身につけた技術を忘れてしまいかねません。
「あれ、クラッチってどうすればよかったっけ?」
「たしか、ブレーキをこうすれば…」
「やば…エンストしちゃった」
などなど。
初めて何かを身につける時は、間が空くと忘れてしまいがち。
だからこそ、特にゼロから何かを身につける時は、一気呵成に取り組むべき。
途中で休憩している暇なんてありません。
休まず一気に取り組むことで、最速で技術を習得できると考えます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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