【彫刻刀の選び方】材質の違いについて

彫刻刀の刃の材質ってどんなものがあるの?

 

義春刃物で取り扱っている彫刻刀の材質は、おもに2種類あります。

  1. 全鋼製
  2. 二層鋼製(付鋼製)

 

今回は、「2種類の材質の特徴」を比較しながら解説します。

 

義春刃物株式会社とは?
  • 創業100年以上の老舗彫刻刀メーカーで、学童用彫刻刀全国シェアNO.1を誇る。
  • 職人が彫刻刀1本1本を手作業で仕上げており、切れ味は一級品。
  • 近年は、シャインカービングにも力を入れている。

 

①全鋼製の彫刻刀の特徴

(全鋼製のマルイチ彫刻刀)

 

全鋼製の彫刻刀は、一般的な鋼を使用しています。

十分な切れ味を持っており、通常使用においてストレスなく作業ができます。

一方、やや耐久性に劣るという特徴もあります。

さらに、全体的に硬く、彫刻刀を砥ぐ際には、やや時間がかかります。

 

全鋼製の鋼は、一般的に手に入りやすい材質です。

したがって、コストパフォーマンスは良いといえるでしょう。

 

②二層鋼製(付鋼製)の彫刻刀の特徴

(付鋼製のよしはる彫刻刀)

 

付鋼製の彫刻刀は、名前の通り二層の金属が合わさっています。

下層には、鋭い切れ味を生み出す「特殊鋼」が使用されています。

「特殊鋼」は非常に硬い材質です。

 

上層には、粘りがある「軟鉄」が使用されています。

粘りがあるということは、それだけ耐久性にも優れます。

つまり、付鋼製の彫刻刀は鋭い切れ味を誇り(特殊鋼)、耐久性にも優れている(軟鉄)ということです。

 

 

優れものの付鋼製ですが、一つ注意点があります。

それは汗や水分に弱いということです。

彫刻刀に汗や水分が付着したまま放置すると、サビてしまう可能性があります。

なので、使用後は乾いた布などでお手入れするとよいでしょう。

 

付鋼製の彫刻刀はなぜ切れ味が鋭いのか。

2017-02-23

 

全鋼製か付鋼製、どっちを選べばいい?

各材質の特徴

 

おすすめは二層鋼製(付鋼製)の彫刻刀。

切れ味が鋭く、木を彫る際も非常になめらかです。

このなめらかさを一度は体験していただきたいくらい、おすすめです。

 

かといって、全鋼製が悪いというわけではありません。

全鋼製の彫刻刀でも十分な切れ味を有しているので、木を彫るのには全くに支障はありません。

価格も、全鋼製のほうが付鋼製よりも安く購入できます。

 

よしはる製ならどの彫刻刀もおすすめ

(写真:熟練職人が高度な技術で1本1本手作りしている)

 

義春刃物の彫刻刀は、1本1本を職人が丹精込めて仕上げています。

材質的には、付鋼製のほうが全鋼製よりも優れている点が多いのは事実。

ですが、義春刃物の職人の手が加えられれば、全鋼製でも十分すぎるほどの切れ味になります。

職人の技と魂が込められた義春刃物の彫刻刀を、ぜひお試しください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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