こんにちは。
義春刃物の彫刻刀職人、奥村です。
今回は、学童向け彫刻刀でおなじみの「マルイチ彫刻刀」をご紹介します。
昔からのロングセラー製品であるマルイチ彫刻刀。
懐かしいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
もくじ
マルイチ彫刻刀の魅力
特長1.種類が豊富
マルイチ彫刻刀には、紙箱入りやプラスチックケース入り、バレン付など、多くの種類があります。
柄の種類も短い柄と長い柄があります。
たくさんありすぎて迷ってしまうこともあるかもしれません。
そんなときは、以下の2つを参考にしてください。
- 用途に合わせる
- 学童向けは5本あると望ましい
あなたはどんなときに彫刻刀を使いますか?
版画ですか?木彫りですか?
用途に合わせて刃の種類や本数を決めると良いでしょう。
子どもの授業の場合、「平刀、印刀、三角刀、中丸刀、小丸刀」の5種類があると便利です。
特長2.柄が木製(朴木)
朴木(ほうのき)は、刃物の鞘、家具などにも使われている木材です。
とても手触りが良く、木のぬくもりを感じられます。
さらに、他の彫刻刀よりも軽いのが特長です。
初めて持ったときに、その軽さにきっと驚くでしょう。
特長3.扱いやすい
マルイチ彫刻刀は、手が小さな子どもでも楽々扱えます。
その理由は、以下の2つ。
- 軽い
- 柄が短い種類がある
子どもでも持ちやすいサイズなので、安心して使用することができます。
特長4.全鋼製
マルイチ彫刻刀の刃は全鋼製です。
全鋼製は、刃が1枚の鋼で作られています。
それに対して付鋼製は、刃が軟鉄と特殊鋼の2つの金属が使われています。
一般的に付鋼製のほうが切れ味が鋭いと言われていますが、義春刃物の彫刻刀は全鋼製でも十分な切れ味があります。
熟練職人たちが1本1本手作業で切れ味を付けており、1本の彫刻刀が完成するまでに厳しい基準があるためです。
特長5.安価
他の彫刻刀に比べて、マルイチ彫刻刀は比較的安いのが特長です。
ただし、安いから品質が落ちるというわけではありません。
先ほども言うように、熟練職人が1本1本手作業で切れ味を付けているので、木版を滑らかに彫ることができます。
彫刻刀職人のおすすめポイント
彫刻刀職人の奥村がおすすめするポイントは、以下の2つ。
- 軽いこと
- 手触りが良いこと
なんといっても朴木(ほうのき)の感触の気持ちよさ。
「なめらか」という言葉がぴったりの柄です。
しかも、驚くほど軽い。
この触り心地をぜひ体感してみてほしいです!
彫刻刀のロングセラー、「マルイチ彫刻刀」のご紹介でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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