お見せしましょう!「関の工場参観日」の裏側

こんにちは。

職人のたまごの奥村です。

2020年11月19日(木)から21日(土)まで、「関の工場参観日」が開催されました。

毎年、多くの方が工場へ足を運び、職人の作業を間近で見てもらっていました。

しかし今年は、新型コロナウイルスの影響で、密を避けなければなりません。

 

そこで、「オンライン」で工場の様子を配信することになりました。

関の工場参観日において、初の試みです。

 

というか、すごいですよね。

全国各地でイベントが中止になるなか、「関の工場参観日は何としてもやる!」という心意気。

刃物の町のプライドが強く感じられましたよ。

 

工場参観日の裏側

(写真:たくさんの撮影機材)

 

動画配信をする場所は、「関の文化会館」。

カメラや機材をセッティングし、段取りを確認します。

 

いざ、本番。

1日8時間以上の動画配信を3日間行いました。

 

(写真:映像をコントロールする場所)

 

僕も2日間、お手伝いに行きました。

皆さん8時間以上、ずっと気を張りっぱなし。

実際、僕もめちゃくちゃ疲れましたよ。

 

(写真:配線がいっぱい)

 

正直に言います。

めちゃくちゃ感動しました。

 

何に感動したか。

それは、スタッフのみなさんの熱意です。

 

すごいんですよ。

自分で何をすべきかを考え、すぐに行動に移す速さ。

圧倒されました。

 

さらに、生配信なので色々なトラブルが出てきます。

そのトラブルに一生懸命に対処し、迅速に解決する姿勢がものすごく頼もしかったです。

 

(写真:しゃべる人もみんな自前)

 

驚いたのが、MCやリポーターなど、多くの役割を担うのは、専門のプロの人ではありません。

関市の刃物会社や関連するスタッフの皆さんが、自分たちでゼロから作り上げたんです。

 

最初僕は、MCの方はプロの人だと思っていました。

喋りがうまくて聞き心地が良かったからです。

けれど実際は、なんと、関の工場参観日の実行委員の方。

スゴイですよね!

まさに、「手作りのテレビ局」と言ってもいいですね。

 

(写真:でかいモニターで映り具合をチェックします)

 

ちゃんと動画が配信されているか。

音が大きくないか。

カメラの映り方は大丈夫か。

大きなモニターを使って、配信中もチェックを欠かしませんでした。

 

(写真:メインステージでMCとゲストが段取りを確認している様子)

 

今回、動画を観てくださった人は、3日合計で2000人近くだったそうです。

すごいですね!

工場に足を運ばず、自宅で工場見学ができる…。

新しい工場見学の可能性が、今回の「関の工場参観日」で大きく開かれました。

 

現在、日本全国で様々なイベントが中止になっています。

しかし、「関の工場参観日」は中止しませんでした。

絶対に開催し、多くの人たちに関市の工場を知ってもらう…。

関市で働く職人や経営陣のプライドを感じたイベントだったと思いました。

 

義春刃物の職人として

ビデオ配信で、いろいろな企業の職人を見ることができました。

その時感じたこと。

「どこも、すごいなぁ」

 

今まで僕は、義春刃物の工場の中しか見ていませんでした。

けれど、関市には熱気あふれる職人がたくさんいることがわかりました。

 

「刃物の町、関」を盛り上げる同志であり、ライバルでもある…。

いろんな企業の職人を見ていたら、僕自身の職人魂に火がつきました。

 

工場参観日が終わったその後…。

僕は、いつも以上に作業を頑張るようになりましたよ。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

配信した動画は、ユーチューブで観ることができます。

義春刃物のライブ配信の様子もぜひご覧ください!(クリックしてね)