どうもこんにちは。
今回は「職人のたまご日記」をちょくちょく更新している私の自己紹介をします。
私の名前は奥村(27歳)といいます。
私が義春刃物へ入社したのは2016年3月。
約半年前になります。
工場で働くのは全くの未経験で、不安だらけで入社したことを今でも覚えています。
そして配属された部署は「仕上げ室」。
「仕上げ室」は彫刻刀の刃に切れ味を出すための大変重要な作業をしています。
(写真:ペンチで挟んだ彫刻刀の刃をバフに当てている様子)
1本の彫刻刀を高速回転しているバフと呼ばれる硬い布に当てます。
当てることで刃先についているバリ(削りカスみたいなもの)を取り除くことができます。
そして刃先が磨かれ、切れ味を生み出すことができるのです。
(図:刃先についているバリを取ることで切れ味が生まれる)
入社して半年。
毎日毎日仕上げ室で彫刻刀を仕上げています。
一人前の職人となるには長い年月がかかるそうです。
今は、熟練職人の技を見て学んだり、まねをしたりして技術を磨いています。
作業中、私の頭の中には常にハテナが浮かんでいます。
どうしたら仕上げる数がもっと増えるのか。
どうしたらもっと良い切れ味を出すことができるのか。
毎日悩みながら、考えながら作業をしています。
そして答えを見つけ、その答えを自分の作業に生かしています。
たまにハテナが解決できなくてワーッとなりますけど。
でもそんなときは熟練の先輩職人が手を差し伸べてくれます。
ここぞいうときに的確にアドバイスしてくださいます。
熟練の技は見るだけで会得できるような簡単な技ではありません。
職人のたまごの成長は熟練の先輩職人による指導が必要不可欠です。
これからもわからないことがたくさん出てくると思うので、そんなときは先輩職人に助けを求めるのも一つだと思います。
早く一人前の職人になりたい。
そう思いながらこれからも頑張っていきます!
そしてこの職人のたまご日記で職人の世界の奥深さを紹介できたらと思っています。
これからもどうぞ、よろしくお願いします!