どうも、こんにちは。
職人のたまご、奥村です。
あいかわらず、中丸刀に悪戦苦闘しています。
サンドペーパーで刃の表面を磨く作業がホントむずかしい。
(写真:サンドペーパーで彫刻刀の刃の表面を磨く様子)
先輩職人に教えてもらいながら作業しているのですが、なかなかうまくできません。
なんとかしようと、先輩職人のまねをしてみたり、あれこれ工夫してみたりするのですが…。
思うようにキレイに仕上がりません。
練習を始めて5000本弱。
うまくいったり、いかなかったりの繰り返し。
ですが、始めたころに比べると、だいぶ成長していると思います。
今は、数字に表れていないだけで、僕の体の中には確実に、上達のコツが蓄えられています。
技術を習得するには、コツやポイントを自分の体の中に貯めていけるかが重要になるのではなかろうか。
そのストック(蓄え)が増えれば増えるほど、上達してく。
僕はそう考えます。
なので、今はひたすら上達のコツを体に蓄えていく時期だと考えています。
いわゆる修業の時期ですが、とても大変ですし、もどかしいです。
しかしこの苦行に耐えてこそ、技術を習得できると思います。
技術を無意識にできるようになるには、脳の神経学的に見てもいくつかステップがあるようです。
まず、技術を習得する最初のほうは、脳の前頭皮質を使って神経回路を構築するらしいです。
このとき脳は、大きなストレスを感じるとともに、前頭皮質が大きくなるそうです。
この状況は、いわゆる苦しんでもがいている時ですね。
この時に、もがいている人の頭に注目してみると、もしかしたら頭がでかくなってるかもしれません。
そして作業を反復して行っていると、脳に神経回路ができあがります。
この状態が、いわゆる無意識にできるようになるとき。
つまり、技術を習得するというのは、何度も練習を繰り返して、脳に神経回路を作ってあげることともいえます。
どうりで作業中、頭が熱くなったり、終わり際になるとボーっとするわけです。
今はまだ技術を習得するために必死にもがいているので、脳みそもフル回転というわけですね。
現在の技術習得状況は、まだまだ3分咲きくらい。
満開にするには、あれこれ考え、ひたすら手と脳みそを動かし続けることが大切だと思います。
幸いにも、練習するたびにコツが浮かび上がってきます。
このコツをうまく自分のものにできるよう、必死にくらいついていきたいです。
ほじゃ、今回はこのへんで。