こんにちは。
義春刃物の彫刻刀職人、奥村です。
彫刻刀の柄は、昔は木製が主流でした。
現在ではプラスチック製やゴム製など、様々な種類があります。
そこで今回は、義春刃物で取り扱っている彫刻刀の柄の種類を詳しく解説します。
もくじ
木製の彫刻刀の柄
朴木(ほうのき)
(写真:よしはる三友彫刻刀の柄は朴木を使用)
義春刃物では、よしはる三友彫刻刀とマルイチ彫刻刀に朴木を使用しています。
朴木は彫刻刀や刃物の鞘、家具などに使われる木材です。
手で触った感覚は「サラサラ感」。
とてもきめ細かく滑らかで、ずっと握っていたくなるような触り心地です。
ソノケリン(ローズウッド)
(写真:よしはる彫刻刀はソノケリンを使用)
義春刃物では、よしはる彫刻刀にソノケリンを使用しています。
別名ローズウッドと呼ばれる木材で、フローリング板やギターなどの楽器にも使われています。
手で触った感覚は「スベスベ感」。
スベスベなのですが、柄を握ったときにツルっとすべってしまうことはありません。
手のひらをフローリング板にくっつけたときの吸い付く感覚と似ています。
木の手触りの良さを感じられる材質です。
樹脂(ゴム)製の彫刻刀の柄
合成ゴム+プラスチック
(写真:よしはる彫刻刀GXはゴム+プラスチック製)
よしはる彫刻刀GXとマルイチ彫刻刀SXには、合成ゴムとプラスチックを組み合わせた柄を使用しています。
ゴム製なのですべりにくく、使い易さは抜群です。
さらに柄の色と刃の形状マークで、刃の種類が一目でわかります。
持った時の感触は、「キュキュッと感」。
木を彫る際もすべりにくいので、安心感があります。
彫刻刀の柄はどれがおすすめ?
(写真:手触りが良いと作業も気持ちよくできる)
彫刻刀の柄は、大きく分けて木製とゴム製があります。
どちらの彫刻刀も持ちやすく、安全に使用することができます。
お子様の使用を考えた場合、木を彫る際に安定しやすいのは、すべりにくい特長を持つゴム製だと考えられます。
一方、木柄ならではの手触りの気持ちよさも格別です。
木のぬくもりや触り心地がお子様の五感を刺激し、感性をくすぐってくれるかもしれません。
(写真:木柄は軽くて使いやすい)
どれがおすすめかといえば、やはり木柄を触ってみてほしいと個人的には思います。
職人の私自身も仕事中、ローズウッドの柄を触りながら考え事にふけったりしています。
手触りが気持ち良いので、良いアイデアがひらめきそうな感じがしています。
「人生において彫刻刀を使う機会が学校の授業しかない」というお子様も多いと思います。
だからこそ。
お子様の成長の一端を担えるような彫刻刀にするべく、職人全員が魂を込めて彫刻刀を作っています。
お子様に合った彫刻刀が見つかりますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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彫刻刀の柄の種類とおすすめを教えてください。