こんにちは。
義春刃物の彫刻刀職人、奥村です。
今回は、小学校の先生が彫刻刀の授業後の片づけで、どんなところに気を付ければよいかをまとめてみました。
義春刃物は、創業100年以上の老舗彫刻刀メーカーであり、長年、学童用彫刻刀において全国シェアNO.1を誇ります。
もくじ
小学校の先生が彫刻刀の授業後の片づけで確認すべきこと
- 学校の備品管理
- 彫刻刀の片づけ
- 木くずの掃除
学校の備品管理
- 学校の備品を貸している場合は、彫刻刀の数を確認することをおすすめします。
彫刻刀は、図工の授業以外に使うことはまずありません。
万が一、目の届かないところで手を切ってしまうことがあったら大変です。
手間かもしれませんが、貸し出し本数を把握することをおすすめします。
名簿を作って借りた人にチェックをつけると良いかもしれません。
彫刻刀の片づけ
- 授業が終わったら、彫刻刀をケースの中にしまったかを確認しましょう。
片づけの最中、彫刻刀を持ち歩いていると、刃が誰かに当たってしまう可能性があります。
- 刃に木くずや汚れがついていたら、布やブラシでふき取らせましょう。
素手で刃を触ると怪我をしてしまうリスクが高まることに留意する必要があります。
あらかじめ、布やブラシを用意しておくと良いかもしれません。
- 彫刻刀をケースにしまうとき、刃の向きを逆にしないように気をつけさせましょう。
刃の向きが逆だと、ふたがしっかり閉まらなかったり、ケースの中でバラバラになってしまいかねません。
- ケースのふたはしっかり閉じ、固定されていることを確認させましょう。
ふたが固定されていないと、彫刻刀がバラバラになり、ケースからこぼれてしまうことがあります。
その際に起こりうることは、2つあります。
- 持ち運びのときに彫刻刀を落としてしまい、刃が欠けてしまう可能性がある。
- カバンの中で彫刻刀が散乱し、手を入れたときに刃が刺さってしまう可能性がある。
授業が終わったら、彫刻刀のケースにしっかり収めたかを確認しましょう。
木くずの掃除
授業が終わったら、たくさんの木くずが出ます。
図工室で木くずをそのままにしておくと、次に使うクラスの子どもたちが気持ちよく作業することができません。
木くずを一つたりとも残さないように、徹底されることをおすすめします。
授業中も、彫っていると木くずがどんどん出てきます。
あらかじめ、ほうきやちり取り、ゴミ箱を近くに用意しておくと良いでしょう。
各机に、彫って出た木くずを集めやすように「木くずステーション」を作ると良いかもしれません。
木くずの掃除は、班で確認し合うと良いかもしれません。
時間があれば、子どもたちの作品を見てみる
先生は何かとお忙しいと思いますが、子どもたちの製作途中の作品を見ると良いでしょう。
そのメリットは下記のとおりです。
- 一人ひとりの進捗状況がわかる。
- 上手に彫れている子、そうでない子がわかる。
- どの彫刻刀の刃がよく使われているかがわかる。
次回の授業のときに、上手に彫れている子とそうでない子の彫り方の違いを観察してみると、うまく彫るコツが見つかるかもしれません。
以上、彫刻刀の片づけに関する記事でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。