こんにちは。
義春刃物の彫刻刀職人、奥村です。
今回は、「よしはる彫刻刀」と「よしはる彫刻刀GX」の違いについてお話します。
もくじ
よしはる彫刻刀とよしはる彫刻刀GXの違い
(写真:よしはる彫刻刀)
(写真:よしはる彫刻刀GX)
2つの彫刻刀の違う点は以下の通りです。
- 柄の種類
- ケース
- 本数
- 価格
それぞれ見ていきましょう。
柄の種類
よしはる彫刻刀
柄はソノケリンという木製です。
別名ローズウッドと呼ばれ、フローリング板やギターの楽器などに使われています。
木の手触りの気持ちよさを感じることができます。
よしはる彫刻刀GX
柄は、「ABS樹脂+エラストマー樹脂」の二重構造、いわゆるゴム製です。
表面のエラストマー樹脂は滑りにくく、使いやすさ抜群。
柄の色と刃の形状マークで、刃の種類が一目でわかります。
ケース
よしはる彫刻刀
プラスチックケースと、紙箱があります。
プラスチックケースには、シリコンバンドがついているので、不意にフタが開くことはありません。
よしはる彫刻刀GX
ロック付きのプラスチックケースです。
スタンド機能も付いており、彫刻刀が取り出しやすくなっています。
本数
よしはる彫刻刀
よしはる彫刻刀は、3本組から7本組までをそろえています。
刃の種類の多さによって数が変わります。
よしはる彫刻刀GX
よしはる彫刻刀GXは、5本組です。
一般的な版画の授業では、5本の刃があれば滞りなく作品を作れます。
価格
よしはる彫刻刀
よしはる彫刻刀は3本組から7本組それぞれ価格が異なります。
さらに、紙箱とプラスチックケースにおいても異なります。
よしはる彫刻刀GX
よしはる彫刻刀GXの5本組の価格は、定価2,145円。
対して、よしはる彫刻刀のプラスチックケース5本組の価格は、定価2,035円となっています。
よしはる彫刻刀とよしはる彫刻刀GXの同じ点
(写真:付鋼製は切れ味抜群)
2つの彫刻刀の同じ点は以下の通りです。
- 刃(付鋼)
- 切れ味
刃(付鋼)
両者とも「付鋼製」です。
付鋼製とは簡単に言うと、2枚の金属が重なった刃ということ。
全鋼製とは異なる特徴があります。
切れ味
付鋼製の刃は、全鋼製の刃よりも切れ味が鋭いのが特徴です。
したがって、「よしはる彫刻刀」と「よしはる彫刻刀GX」のどちらとも、切れ味抜群ということです。
選ぶならどちらがいいのか?
正直、おすすめはこちらです!とは言い切れません。
なぜなら、どちらも魅力が詰まっているからです。
両者とも切れ味抜群で、彫り心地はすごく気持ちが良い。
しいて言うなら、決め手は柄になるかもしれません。
ゴム製は滑りにくく安全性は抜群。
一方、木製は木のぬくもりを感じられる。
持ち手の感触で彫り心地も違ってくるかもしれませんね。
この記事があなたの彫刻刀選びの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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