職人の手になってきたかな?

こんにちは。

職人のたまご、奥村です。

 

義春刃物に入社して5年3か月。

職人として日々、彫刻刀の刃に切れ味を付けています。

 

5年前と現在。

比べてみると、いろんなことが変化しました。

職人の入れ替わりがあったり。

新しい機材が導入されたり。

会社には常に新陳代謝が起こっています。

 

では、僕自身はどうか。

一か所、変わったところを挙げるとすれば、「手」ですね。

手がごつごつとしてきました。

 

彫刻刀職人の手

(写真:5年前と比べて手が大きくなった気がします)

 

入社当時の写真がないので比べられませんが、生で見てみると、たしかにたくましくなっていると感じます。

具体的には、手のひらが肉厚になり、指が太くなりました。

日々、ヤットコや彫刻刀の束を握り続けることによって、握力が鍛えられたのですね。

さらに、マメや小さな切り傷跡もあり、これぞ「職人の手」という感じがします。

 

が、しかし。

上には上がいます。

熟練職人の手を見せてもらうと驚きました。

まるで岩のようにごつごつとした手だったのです。

指も1本1本太く、歴戦の証といわんばかりの古傷がありました。

 

残念ながら僕の手は、まだまだ赤ちゃんだということに気づかされました。

逆に言うと、自分の手はまだまだたくましくなれるということですね。

 

(写真:まだまだ伸びしろがある手)

 

今後おそらくは、何百万本もの彫刻刀の刃を仕上げていくことになると思います。

1本1本の積み重ねが自分自身の手を形作っていくのだと思うと、なんだか楽しくなってきますよ。

これからも自分の未来の姿を想像しながら楽しんで作業をしていきたいと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。