これは使える!技術やコツを言葉で説明するために効果的な3つの練習方法

こんにちは。

職人のたまご、奥村です。

 

 

これまでたくさんの記事で、技術についてあれこれと書いてきました。

そこで毎回思うのが、「技術やコツを言葉で説明するのが難しい」ということ。

 

  • 体では、わかっている
  • 頭の中では、なんとなくわかっている

 

では、それを誰かに伝えるためには、どうしたらいいか?

考えてみます。

 

技術を言葉で説明するために効果的な3つの練習方法

 

技術やコツを鮮明にイメージするためには、言語化が必要だと思います。

特に、「たった今、この瞬間につかんだコツ」は、言語化することで定着しやすくなるはず。

なので、まずは技術やコツを言語化することをおすすめします。

 

では、どうのように言語化すればいいか。

実際に、僕が実践して効果的だった3つ方法をご紹介します。

 

3つの練習方法
  • 感覚メモを作る
  • 感覚メモを見返す
  • 感覚を話してみる

 

感覚メモを作る

 

「鉄は熱いうちに打て」と言いますよね。

それにならって、「何かコツをつかんだと思ったらすぐにメモする」こと。

「なんとなく」でもとりあえず書き留めておきます。

 

人間は、数分後にはほぼ忘れてしまう生き物。

「今が旬!」と思って、とにかく書きましょう。

 

単語だけでも。

箇条書きでも。

殴り書きでも。

擬音語でも。

 

とにかく、「今この瞬間に感じているもの」をすべて書きます。

 

うまく書けないときは

「なかなかうまく書けない」

そんなあなたに、ちょっとしたポイントがあります。

それは、「動作に関連した言葉で書いてみる」というもの。

 

例えば、「ボールを投げる」という動作。

 

握り方をこうしたら、コントロールが良くなった」

大きく振りかぶったら、遠くへ投げられた」

腕をしっかり振り切る意識で投げたら、速い球が投げられた」

 

このように、動作に関連した言葉だと、印象に残りやすいと思います。

 

「それでもうまく書けない」

そんなあなたは、擬音語を使いましょう。

 

「ポーンと」

「スーッと」

「タン、タン、タンと」

 

まずは擬音語から始めて、慣れてきたらいろんな言葉で表現してみましょう。

 

感覚メモを見返す

 

一度メモを取っただけでは、頭も体も忘れてしまいます。

何度も見返して、イメージを鮮明にさせましょう。

 

次回、同じ作業をするときに、メモした通りに体を動かしてみます。

しっくりくれば、そのコツの動きは使えます。

しっくりこなければ、別の動きを探る必要があります。

 

とはいうものの、書いたコツが使えるか使えないかは、正直関係ありません。

とにかく、「記憶に残るようにすること」が大事。

そうすることで、「今ここでメモしたものが役立たなくても、いつか何かの拍子にその記憶がポンと浮かび上がる」ことがあります。

だからこそ、技術やコツを言語化して残しておく必要があるのです。

つまり、言葉は記憶そのものといえます。

 

感覚を話してみる

 

「頭で思っていることを言葉にする」のは、普段の会話でも難しいと思います。

技術やコツなどの「内部感覚」であればなおのこと。

それでもまずは、ぎこちなくてもいいから声に出してしゃべってみるといいでしょう。

 

話せる人がいなければ、動画撮影で一人語りをするのもありです。

僕自身も動画を撮影して、毎日しゃべり続けていたら、撮影初日に比べ、流ちょうに言葉が出てくるようになりました。

(ちなみに止めたら、もとの口ベタに戻ってしまいましたけど…)

 

最初はうまくしゃべれず、もどかしい気持ちになると思います。

けれど、結局は慣れ。

技術を習得するには反復練習が必要ですよね。

それと同じで、感覚を言葉に変換するのも反復練習をすればOK。

 

何度も練習してしゃべっているうちに、頭の中でぼんやりしていたイメージが鮮明になっていきます。

イメージが鮮明になれば、そのコツや感覚をより意識しやすくなるでしょう。

技術を継承するために

 

将来、新しく入ってきた職人に、自分が教える立場に立ったら。

動きだけで説明するだけでなく、言葉もそえて説明すると、新米職人の上達が早まるかもしれません。

そのために、言葉に敏感になり、自分の感覚やコツを言語化する練習が必要だと思う次第。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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