【職人のたまご日記】彫刻刀の熟練職人になるには、1万時間が必要?

どうも、こんにちは。

 

 

職人のたまご、奥村です。

あいかわらず日々、仕上げ作業に奮闘しています。

 

 

(写真:仕上げ作業とは、高速回転するバフに刃先を当て、切れ味をつけること)

 

 

まだまだ新米として技術を習得している最中なのですが…。

いったい、いつになったらすべての技術を習得できるのでしょうか。

 

彫刻刀にはいろんな刃の種類があり、それぞれバフの当て方が違います。

つまり、それぞれの彫刻刀に必要な技術があるのです。

 

ひとつひとつ、順調に技術は習得しているのですが…。

覚える技術はまだまだたくさんあり、道のりは果てしなく長そうです。

 

 

(写真:刃の種類によって仕上げ方が異なる)

 

 

職人としての仕事だけでなく、一般的に熟達の域に到達するにはどのくらいの時間がかかるものなのでしょうか?

例えば、スポーツや楽器の演奏など、技術を習得して熟練と言われるようになるまでどのくらいかかるのか。

 

 

 

 

イギリス出身の記者であるマルコム・グラッドウェル氏。

彼によると、スポーツ選手や作曲家など、様々な分野で成功をおさめている人は、その分野に精通するまで1万時間の時間を費やしていたそうです。

 

これは、「1万時間の法則」といわれています。

何かに熟達している人は、少なくとも1万時間の下積みをしてきたということだそうです。

 

 

 

 

1万時間に到達するには、一日労働8時間とすると…。

約3年~4年かかる計算となります。

やはり反復練習、そしてそれをずっと継続することが大切なのですね。

 

彫刻刀職人も一人前になるには、最低でも5年くらいはかかるよと言われています。

僕はまだ2年目。

まだまだ道は長く、険しそうです。

 

 

 

 

いつか、職人のたまごの殻を破り、はれて熟練職人として扱われるようになりたいです。

今はまだ、周囲の人からは危なっかしく見られていると思います。

けれどいつか、「この職人にまかせておけば安心」と言われるようになりたい。

そのために今、たくさん反復して、たくさん悩んで、たくさん習得していきます。

 

 

ほじゃ、今回はこのへんで。