「技術習得は失敗が9割である」…じゃあ残りの1割は?

こんにちは。

職人のたまご、奥村です。

 

彫刻刀の神様、ありがとう。

 

技術を1つ習得した

(写真:高速回転するサンドペーパーで彫刻刀の刃を磨く技術。写真は平刀の表面を磨く様子)

 

やった。

ようやく、小丸刀を仕上げる技術を身につけた。

どれくらいの数の小丸刀と格闘したことか。

おそらく、何千、何万本だろうか。

 

(写真:小丸刀)

 

小丸刀の刃は小さい。

なので、刃を凝視しなければならない。

毎回、眼精疲労との戦いだった。

目が疲れるのが先か。

コツをつかむのが先か。

そんな駆け引きの繰り返し。

 

そして、ようやく技術を習得した(はず)。

 

失敗の思い出しかない

(写真:とにかく数をこなすことが大事)

 

膨大な数の小丸刀。

あーでもない、こーでもない。

試行錯誤の繰り返し。

 

技術がないので、失敗ばかり。

むしろ、失敗の記憶しかない。

 

(写真:コツが指先に蓄積していく。写真は平刀の表面を磨く様子)

 

10本挑戦する。

「9本うまくいかない、1本コツをつかむ」

こんな感じだろうか。

でも、それでもいい。

 

少ないコツたちが、どんどん指先に集まってくる。

不器用に動いていた指。

いつの間にか、なめらかに動くようになっている。

それが技術習得。

そんな感じがした。

 

何かを身につける。

思った以上に、失敗する。

でも、しょうがない。

できないものは、しょうがない。

技術を習得するまで、がまんがまん。

 

これからが見せ場

(写真:これからしっかり貢献します)

 

技術を身につけてしまえば、こっちのもん。

ガンガン数を仕上げて、生産数を増やす。

 

犠牲になった小丸刀たちのためにも。

頑張ると誓った、雨の日の午後。

 

 

ほじゃ、今回はこのへんで。