彫刻刀の種類の選び方。「小学生は何本組を買えばいいの?」の回答。

こんにちは。

彫刻刀職人の奥村です。

小学生のお子さんを持つ保護者の方の、よくある質問。

 

彫刻刀の種類ってたくさんあるけど、小学生は何本組を買えばいいの?

 

この疑問を解消していきましょう。

小学生なら5本組がおすすめ

(写真:左から平刀、切出し刀、三角刀、中丸刀、小丸刀)

平刀、切出し刀、三角刀、中丸刀、小丸刀。

この5種類の組み合わせがおすすめです。

この5種類のほかにも、大丸刀、小切出し刀など様々な刃の形があります。

ですが、小学生が版画の授業をする場合、必要最低限の刃の種類があれば大丈夫。

5本組をおすすめする理由

(写真:それぞれの刃に役割がある)

なぜ、5本組で良いのか?

それは、小学生が版画を彫るために必要な使い方を網羅しているから。

つまり、この5種類の彫刻刀があれば、版画はできるということです。

では、刃の種類別の使い方を見ていきましょう。

刃の種類と使い方

平刀

(写真:丸みを帯びた平刀)

余分な部分をすき取るのに活躍します。

丸刀などの彫り跡を削るのに最適。

 

(写真:角張った平刀もある)

また、広い面を柔らかく表現できます。

ゆるやかな傾斜に彫ってボカす版画を彫ることができます。

切出し刀(印刀)

(写真:切出し刀。印刀とも呼ばれる)

鋭い線を入れたり、輪郭を彫るために用います。

さらに、印刀であらかじめ輪郭を彫ることで、他の刃で中身を彫るときの歯止めになります。

つまり印刀には、中身からはみ出さないようにするために、輪郭に切れ込みを入れるという役割もあるということです。

 

(写真:印刀には右利き用と左利き用がある)

印刀には、左利き用もあります。

左利きの人は、安全のために必ず左利き用を使いましょう。

 

左利きの人は左利き用の彫刻刀を買ったほうが良いの?に対する回答

2016.11.28

 

小丸刀

(写真:小丸刀)

細かい部分を彫ったり、U字型の細い線を彫ったりするときに使います。

また、板にくっついている木くずを削ぎ落すことができます。

中丸刀

(写真:中丸刀)

太い線を彫るときや、広い面を彫るときに使います。

三角刀

(写真:三角刀)

輪郭をはっきりさせたいときにV字の細く鋭い線を彫ることができます。

また、曲線や点などの細かい模様を彫ることができます。

最低でも5種類

(写真:大丸刀と小切出し刀が加わった7本組)

最低限必要な彫刻刀の種類は、5種類です。

ですが、他にも大丸刀や小切出し刀などの刃の種類があります。

刃の種類が多ければ、それだけ作品が味わい深いものになるかもしれません。

 

よしはる彫刻刀GXとマルイチ彫刻刀SXの違い

2016.11.15

 

(写真:熟練職人が1本1本手作業で切れ味をつけています)

ただ小学生の場合、あれこれ刃を扱うよりも、最低限の刃の種類で、安全に正確に彫ることが一番だと考えます。

彫刻刀は刃物ですので、ケガには細心の注意を払って、楽しんで彫りましょう。

 

(文責:彫刻刀職人・奥村)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です