小学生は彫刻刀の授業でこんなときに怪我をしやすい!10個の具体例。

彫刻刀のケガって、どんなときに起こりやすいの?

 

今回はこの質問に、義春刃物株式会社の彫刻刀職人、奥村がお答えします。

義春刃物は、創業100年以上、学童用彫刻刀全国シェアNO.1の実績があります。

小学生における彫刻刀の指導のお役に立てれば幸いです。

 

この記事を読んだら何がわかる?
  • 小学生が彫刻刀でケガをしてしまう10個の具体例がわかる。

小学生は彫刻刀の授業でこんなときに怪我をしやすい!

 

彫刻刀でケガをするとき
  • 刃を触ってしまったとき
  • 正しい持ち方ができていないとき
  • 正しい使い方ができていないとき
  • 利き手に合った彫刻刀を使っていないとき
  • 夢中になっているとき
  • 集中力が切れてきたとき
  • 彫刻刀の切れ味が悪くなっているとき
  • 木版がすべるとき
  • 彫刻刀をもって周りを歩くとき
  • 箱から彫刻刀を取り出すとき

刃を触ってしまったとき

 

刃物は、刃を直接手で触ってはいけません。

彫刻刀に限らず、包丁やハサミなども一緒ですよね。

しかし、大人にとっては当たり前のことでも、子どもにとってはそうでない可能性があります。

 

「刃を直接、手で触ってはいけない」

子どもがそれをわかっているか、まず確認しましょう。

 

正しい持ち方ができていないとき

 

「彫刻刀を初めて使う」という子がほとんどです。

まずは、ケガをしないための持ち方を指導しましょう。

特にケガをしやすいのは、彫刻刀を持っていないほうの手。

彫る際に、刃の動く方向に手を置いてしまうと、ケガのリスクが高まるので注意が必要です。

 

正しい持ち方は、彫刻刀を使うための基礎です。

先生が示範し、子どもが持ち方をイメージしやすい環境を作りましょう。

 

正しい使い方ができていないとき

 

彫刻刀の刃には、「平刀、印刀、丸刀、三角刀」など様々な種類があります。

刃の種類別の使い方を知ることが大切です。

詳しい刃の種類の用途は、こちらの記事をどうぞ。

 

ただやみくもに木版を彫ることは、ケガのリスクを高めます。

刃の種類に沿った使い方を学ぶためには、実演や練習が必要です。

クラスの人数が多い時は、ティーチングアシスタントをつけて、クラス全員に目を届かせるようにしましょう。

 

利き手に合った彫刻刀を使っていないとき

 

彫刻刀には、左利き用があります。

おもに印刀の向きが違います。

 

平刀や丸刀、三角刀は、利き手は関係ありません。

印刀は、刃先がとがっているので、手に刺さってしまうと危険です。

左利きの子には、絶対に左利き用の印刀を使わせましょう。

 

夢中になっているとき

子どもは彫ることに夢中になると、正しい持ち方や使い方をおろそかにしがちです。

「何度も注意しても忘れてしまうもの」と思ってください。

 

「刃が動く方向には、手を置いたらダメだよ」

「正しい持ち方ができてますか?」

1時間の授業のうち、何度も言葉がけをしてあげましょう。

 

集中力が切れてきたとき

夢中になってしばらくすると、集中力が切れてきます。

人間、油断した瞬間が一番危ない。

ふとした拍子に、手を切ってしまう可能性もあります。

 

先生は、集中力が切れてきたかどうか、教室の雰囲気でわかると思います(私語が多くなってきたなど)。

そうしたら、いったん手を止めさせ、集中力を再度高めさせることが必要です。

上手く彫れている子の作品を紹介したり、彫刻刀の使い方や持ち方を、再度示範するのもいいかもしれません。

 

彫刻刀の切れ味が悪くなっているとき

 

彫刻刀は、使えば使うほど切れ味が落ちてきます。

切れ味が鈍くなった状態では、スムーズに彫ることができません。

 

特に、おさがりの彫刻刀を使っている子どもは注意が必要です。

彫刻刀の刃を砥石で研げば、切れ味は復活します。

しかし、「切れ味が十分ある状態」を考えると、新品を購入したほうが無難です。

 

気持ちよく彫ることができないと、子どもはどうするか。

力任せで彫ろうとするのではないでしょうか。

 

力を加えすぎて彫ってしまうと、木版から刃が滑ってしまう可能性があります。

もし、その近くに手があれば、刃が刺さったり切ったりしてしまいかねません。

したがって、先生は、子どもの彫る姿を注意深く観察する必要があります。

 

木版がすべるとき

 

木版を彫ると、木くずが出ます。

その木くずが、机と木版の間に入ってしまうと、滑りやすい状態になってしまいます。

 

特に、図工室は通常の教室よりも、木くずやほこりが机の上にある場合が多く、滑りやすい環境です。

なので、ノンスリップシート(滑り止めシート)を木版の下に敷いて彫ることをおすすめします。

学校の備え付けがあると良いですが、なければ滑り止めシート付の彫刻刀の購入を促すと良いでしょう。

 

彫刻刀をもって周りを歩くとき

彫刻刀を持ちながら、教室を歩き回らせないようにしましょう。

座って作業している子に万が一当たってしまっては危険です。

 

「刃物を持っているときは、席を動かない」

しっかり注意喚起し、使わない彫刻刀は箱の中にしまっておくように促しましょう。

 

箱から彫刻刀を取り出すとき

 

ランドセルや手提げ袋に、彫刻刀が入った箱を入れて持ってきますよね。

その際、彫刻刀が箱の中でバラバラになっている可能性があります。

 

さらに箱が開いていて、カバンの中に散らばることもあるかもしれません。

なので、彫刻刀を安全に持ち運びできるように、しっかりロックすることに留意しましょう。

ロック機能付きの箱もありますが、ない場合は、ゴムバンドなどでしっかり箱を固定して、彫刻刀がバラバラにならないように気を付けましょう。

小学生の彫刻刀のケガは注意すれば防げるものが多い

大切なのは、子どもに安全な使い方をしっかり伝えることです。

授業中、常に子供の彫る姿を観察し、声掛けをして注意喚起していきましょう。

 

この記事が小学生の彫刻刀の授業に役立てれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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